【11月5日 AFP】(写真追加)5日の北朝鮮国営メディアの報道によると、同国の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は平壌でキューバの国家元首であるミゲル・ディアスカネル(Miguel Diaz-Canel)国家評議会議長と会談した。現在の国際情勢に関する「互いに関心のある極めて重要な問題」について意見を交わしたという。

 社会主義国であるキューバは北朝鮮が友好関係を維持している数少ない国の一つで、両国は共にドナルド・トランプ(Donald Trump)米政権から制裁を受けている。

 朝鮮中央通信(KCNA)は会談について、「国際情勢に関し、互いに関心のある極めて重要な問題について意見を徹底的に交換し、全ての問題において合意に至った」と報じた。

 ディアスカネル氏は4日に平壌空港(Pyongyang International Airport)に到着。金氏と李雪主(リ・ソルジュ、Ri Sol-Ju)夫人による出迎えのほか、21発の祝砲や夕食会、歓迎コンサートといったもてなしを受けた。

 KCNAによると、金氏は夕食会の席でディアスカネル氏との会談について「2か国間の友好を永久に前に進めるという意思を示す転換点となった」と述べた。一方でディアスカネル氏は「敵対勢力による挑発に立ち向かう」意向を示すとともに、北朝鮮との「昔からの友好的で協力的な関係」をさらに発展させていく考えを表明した。(c)AFP