【11月5日 東方新報】中国国際放送局(CRI)によると、世界初の輸入をテーマにした中国国際輸入博覧会(China International Import Expo)が5日、上海で開幕した。同博覧会は、中国政府が経済の全地球化を推進するために提供する国際的な「公共産品」であり、全世界の130以上の国と地域の3000社以上の企業のために新たな協力のプラットフォームを築き、各国が発展する。そして、自らと同じ目的地を目指す快速列車に乗り込むための新たなチャンスをもたらすためのものだ。

 この博覧会には目を引かれるところが実に多い。例えば、その規模が大きいことだ。会場面積は30万平方メートルに及ぶ。会場は2度に渡って拡大されたが、それでもわずかな出展場所を手に入れることも難しくなった。国別ではG20のメンバー、BRICS(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ)、上海協力機構(SCO)の加盟国、「一帯一路(One Belt One Road)」の沿線国家58カ国、後発開発途上国35カ国が参加する。

 出展企業は数が多いだけでなく質も高い。3000社以上の出展企業のうち200社以上が、世界500強企業に含まれる企業や業界のトップ企業だ。そして製品の技術も新しい。100件以上の新製品と新技術が同博覧会で発表される。同時に今回の博覧会の一環として開催される虹橋国際経済貿易フォーラムでは、貿易の発展と関係が最も密接な「開放・刷新・投資」という3つの議題について、目下の国際貿易の発展に貢献する知恵が集約される。

 全世界の製造業者と輸出業者の目は鋭敏だ。なぜなら、現在の世界では、中国のような4億もの中間収入層を擁し、14億近くもの人口を擁する消費市場を再び探し当てることは、おそらく極めて困難だからだ。

 ある国際組織の算出によれば、中国の貨物輸入量は2001年から17年まで平均して13.5%で成長した。この数字は、世界全体の輸入の成長の2倍の速さだ。サービス貿易における中国の輸入は平均で16.7%成長しつづけた。これは世界水準の2.7倍だ。

 中国経済は現在、高品質の成長に転換しつつある。今年上半期、最終消費支出の経済成長全体に対する貢献率は78.5%で、前年同期よりも14.2ポイント高かった。すでに膨大な量でありさらに増加を続ける中間収入層は、なおさらのこと消費の質の改善と向上に注目している。中国の消費市場が持つ潜在力は、さらに一歩、解き放たれることになる。そして、世界各国にさらに多くのチャンスを提供することになる。

 中国は、世界と発展のチャンスを分かち合うための舞台をすでに築いた。今後5年間で中国は8兆ドル(約905兆円)の商品を輸入、外国から6000億ドル(約68兆円)の投資を吸収し、中国の対外投資の総額は7500億ドル(約85兆円)に達する。

 中国は「国際輸入博覧会」を、全世界の製造業者と輸出業者が中国市場を開拓するための重要なプラットフォームにする。最も重要なことは、中国が一貫した行動をもって、世界に対して開放と包容、相互利益とウィン・ウィンの理念を伝えつづけていることだ。このことはまさに経済のグローバル化の状況において、人類運命共同体を構築するための鍵となるのだろう。(c)東方新報/AFPBB News