【11月1日 東方新報】中国国際放送局(CRI)によると、中国で初の開催となる中国国際輸入博覧会(China International Import Expo)が5日に上海で開催される。

 公式ホームページによると、130の国と地域からあわせて2800社以上が出展予定で、このうち日本企業の出展社数も最大規模になるという。

 洋食器や金物などを地場産業とし、古くから金属加工業が盛んである新潟県燕三条市にある岡部洋食器製作所の岡部隆文(Takahumi Okabe)社長は、「日本は今、人口が減少しているので食器の市場も不景気であり、売上が伸び悩んでいることから、海外に活路を見出そうとしている」と話す。岡部社長は中国に目を向け進出を目指している。

「中国では今、通販ショップでこの製作所の商品を買えますし、日系のデパートでもこの製作所のコーナーがあります」。岡部社長は、中国側バイヤーとスムーズに交流するため、中国のSNS、微信(ウィーチャット、WeChat)を利用し、また今後、中国での業務拡大に向けて中国語のできる人材を採用していくという。岡部洋食器にとって、今回の輸入博はまさに業務拡大の最高の機会だ。

 こうした日本企業はほかにもたくさんある。日本貿易振興機構(ジェトロ、JETRO)によると、今回の輸入博に出展を予定する日本企業の数は約380社に達しているという。(c)東方新報/AFPBB News