【11月6日 CNS】中国・浙江省(Zhejiang)諸曁市(Zhuji)陶朱(Taozhu)街道にある靴下製造メーカーの「スマート」生産工場ラインでは、電動車に搭乗した作業員がひっきりなしに作業場内を往来している。

 作業員1人で約120台の靴下製造機を管理し、故障ランプが点灯した機械を見つければ、すぐに電動車でその場所に行き問題を解決する。

 各製造機の生産状況は30秒ごとに監視モニターに情報がフィードバックされ、ゴムの断線や裁断用カッターの異常など、故障関連の情報は一目瞭然で、タイムリーに問題か所を検出し、また発注状況に対してフォローアップできるようにもなっている。

 近年、この工場は作業場内300台の製造機に対し、75人の作業員が二班制で対応していたが、スマート化への工場改造で、オートフォーメーション化した現在はたった12人の作業員で対応している。人件費は80%減少、生産能力は20%増加した。

 この会社ではさらに電動車両や冷風設備などの導入で作業場環境を改善している。また、同社の「スマート」効果は同じ靴下製造業業界にも注目されており、導入を検討する企業も現れているという。(c)CNS/JCM/AFPBB News