【10月27日 AFP】トルコ政府は26日、イスタンブールのサウジ総領事館でジャーナリストのジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏が殺害された事件で、サウジ人容疑者18人の引き渡しを要求していると発表した。同国のレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領はまた、この事件で今後明らかになるさらなる証拠があると強調した。

 エルドアン大統領は首都アンカラでの演説で、捜査の一環としてサウジアラビアの主任検察官が28日にイスタンブールを訪れ、トルコ当局と協議する予定であると述べた。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)に寄稿していたカショギ氏が今月2日に殺害された事件でサウジアラビアは国際社会から非難を浴び、同国の当局は事件に関し容疑者18人を拘束している。

 エルドアン大統領は26日、サウジ政府に対し、サウジの政策に批判的だったカショギ氏殺害を命じた人物と同氏の遺体の所在を明らかにするよう求め、「遺体を見せる必要がある」と述べた。

 同大統領はサウジ政府への直接の非難を避けながらも、容疑者18人はカショギ氏を殺害した人物を知っているはずだとし、同容疑者らをトルコで裁判にかけることを繰り返し要求した。(c)AFP/Fulya Ozerkan and Daniel Lawler