【10月23日 AFP】米国を目指してメキシコ国内を北上している移民集団、通称「キャラバン」の人数が、7000人以上に上っていることが明らかになった。国連(UN)の報道官が22日、国際移住機関(IOM)の推定人数を伝えた。ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は、移民の移動を止めなかったとして、ホンジュラス、グアテマラ、エルサルバドルの中米3か国に対する援助を停止または削減する意向を表明した。

 ファルハン・ハク(Farhan Haq)国連事務総長副報道官は「IOMの報告によると大勢の人々がきょうメキシコに到着し、長期にわたり同国にとどまる見通しだ」と発表。「キャラバンの推定人数は現在7233人で、その多くはさらに北を目指して移動を続ける意向」であるとし、移民らへの「敬意と尊厳」ある対応を訴えた。

 ハク氏によると、国連のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は先週末、各国首脳とこの状況について協議。23日には米首都ワシントンを訪問しマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官と会談する予定だ。

 トランプ大統領は22日、ハク氏の発表に先立ち、ツイッター(Twitter)でほぼ日課となっている移民集団への批判を継続。この問題は国家非常事態であるとして、米国の国境警備隊と軍隊に警戒態勢を取るよう指示したと発表するとともに、米国がホンジュラス、グアテマラ、エルサルバドルの3か国に対して行っている「巨額の対外援助の打ち切り、あるいは大幅削減を開始する」と表明した。(c)AFP