【10月13日 AFP】シンガポールと米ニューヨークを結ぶ「世界最長の直行便」の第1便が12日、シンガポールから18時間近くに及ぶ空の旅を終えて米ニューアーク(Newark)の空港に到着した。

 シンガポール航空(Singapore Airlines)SQ22便は、シンガポールのチャンギ国際空港(Changi International Airport)を現地時間11日午後11時37分(日本時間12日午前0時37分)に飛び立ち、ニューアーク国際空港(Newark Liberty International Airport)に現地時間12日午前5時29分(日本時間同日午後6時29分)に到着。飛行時間は予定されていた18時間25分よりも短い17時間52分だった。

 シンガポール行きの便の所要時間は18時間45分を予定しており、第1便は現地時間12日午前11時10分(日本時間13日午前0時10分)にニューアーク国際空港を出発する。

 乗員は操縦士2人と副操縦士2人、客室乗務員13人。総距離は1万6700キロに及ぶ。座席数は161席で、ビジネスクラスとプレミアムエコノミーのみ。通常のエコノミークラスは提供されていない。

 シンガポール人のダニー・オン(Danny Ong)さんは到着後、「素晴らしいフライトだった。順調で楽しくて、あっという間だった!」と語った。「離陸後3種類から選べる機内食を提供された。ぐっすり眠って起きてみると、(飛行時間は)まだ8時間ほど残っていた」「乗務員は気が利くプロで、すぐに対応してくれた。今後、シンガポールからニューヨークに飛行機で移動するなら、一押しするよ」と興奮気味に話した。飛行機好きのオンさんは、シンガポール行きの第1便でとんぼ返りした。

 カナダ人のクリストファー・アラジン(Kristopher Alladin)さんは、「機内で眠れたのでラッキーだった」「プレミアムエコノミーでも、ファーストクラス気分を味わえるよ」と感想を述べた。

 シンガポール航空のウェブサイトによると、シンガポール発ニューヨーク行きの便の片道航空券はプレミアムエコノミー席で約2150ドル(約24万円)、往復航空券は3500ドル(約40万円)となっている。(c)AFP/Thomas URBAIN