【9月25日 AFP】米フェイスブック(Facebook)傘下の写真共有アプリ、インスタグラム(Instagram)の共同創業者ケビン・シストロム(Kevin Systrom)最高経営責任者(CEO、34)とマイク・クリーガー(Mike Krieger)最高技術責任者(CTO、32)は24日、辞任すると明らかにした。親会社フェイスブックとの関係悪化が背景にあるものとみられている。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が2人の辞任について報じたことを受けてシストロム氏は声明を発表し、「マイクと私はインスタグラムでの8年間、またフェイスブックとの6年間に感謝している」「好奇心と創造力を探求するため、少し休みを取るつもりだ」と表明した。

 複数の米メディアはシストロム氏とクリーガー氏の辞任の原因がフェイスブックの幹部らとの意見の不一致にあったとみており、米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)が情報筋の話として伝えたところによると、2人はインスタグラムの「自主性」をめぐってフェイスブック側と対立していたという。

 シストロム氏とクリーガー氏は米シリコンバレー(Silicon Valley)の中心地にあるスタンフォード大学(Stanford University)に在学中の2010年、インスタグラムのアプリを開発。今年6月にはアクティブユーザーが10億人を超えたと発表した。経済誌フォーブス(Forbes)の長者番付によると、シストロム氏の純資産額は14億ドル(約1580億円)。(c)AFP/Julie CHARPENTRAT