【9月23日 AFP】米国からの報道によると、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が最高裁判事に指名したブレット・カバノー(Brett Kavanaugh)氏から高校生の時に性的暴行を受けたと主張しているクリスティン・ブレイジー・フォード(Christine Blasey Ford)氏が、上院司法委員会(Senate Judiciary Committee)で証言することに同意した。フォード氏の弁護士が22日、明らかにした。

 フォード氏は15歳の頃に参加したパーティーで、酒に酔った当時17歳のカバノー氏から暴行を受けたと主張している。2人は1980年代に首都ワシントン郊外の私立高校に通っていた。

 現在米カリフォルニア州で大学教授をしているフォード氏は、数日間におよんだ交渉の末に証言することを決断した。この間トランプ大統領は、フォード氏の主張が事実なら本人か両親が通報していたはずだとして、同氏の主張は事実ではない可能性があるとの考えを示していた。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は、フォード氏が「上院司法委の要請を受け入れ、来週ブレット・カバノー氏による性的不品行について自身の経験を直接証言する」と述べたとするフォード氏の弁護士から同委員会へのメッセージを伝えた。

 同委員会はフォード氏に対し、カバノー氏の性的暴行疑惑について上院で証言するか否か22日午後2時30分(日本時間23日午前3時30分)までに決断するよう要請していた。フォード氏側は、同委員会のチャック・グラスリー(Chuck Grassley)委員長(共和党)が先に設定していた期限の21日夕までには態度を表明していなかった。

 グラスリー委員長は公聴会を今月26日に行いたいとしているが、フォード氏はカバノー氏による暴行があった際に部屋に居合わせた男性を証人として呼ぶため27日以降の開催を要請している。同委員会の共和党幹部はフォード氏の要請を拒否している。(c)AFP