トランプ大統領、最高裁判事に保守派のカバノー氏指名 右傾化強まる
このニュースをシェア
【7月10日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ米大統領は9日、米連邦最高裁判所の退任する判事の後任に、保守派のブレット・カバノー(Brett Kavanaugh)連邦控訴裁判事(53)を指名した。上院で承認されれば最高裁は右傾化が進み、米国社会にとって大きな影響を及ぼすことになる。
カバノー氏は今月末に退任するアンソニー・ケネディ(Anthony Kennedy)判事の後任。ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)元大統領の顧問を務め、現在は首都ワシントンの連邦控訴裁判事を務めている。
最高裁判事は長官を含めて9人で構成され、任期は終身。これまでは保守派とリベラル派が4人ずつを占め、保守派ながら時にリベラルな判断をするケネディ氏が均衡を破る判断を示してきた。トランプ氏はケネディ氏の引退を機に、過半数を保守派で固める人事を行った。
トランプ大統領はホワイトハウスで「カバノー判事は非の打ち所のない経歴と卓越した能力を持ち、法の下で公平に裁くことを証明してきた」とたたえた。
一方、カバノー氏は、指名を非常に光栄に思うとした上で「判事としての私の理念は明快だ。判事は独立していなければならず、法律を作るのではなく解釈しなければならないというものだ」と述べた。(c)AFP