【9月14日 AFP】在英NGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は13日、7年に及ぶシリア内戦の死者数が36万人を超えたと発表した。

 同監視団によると2011年3月にバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領に対する抗議行動が発生して以後、死者数は36万4792人を記録。その3分の1近くが民間人だという。

 また、直近の半年間だけで死者数は1万3000人増加した。同監視団は戦闘員、当局者、医療関係者を含む幅広い情報ネットワークを利用し統計を作成している。

 内戦による民間人の死者数は11万687人。うち2万人以上は子ども、1万3000人近くは女性だ。

 シリア政権側の戦闘員の死者数は12万4000人以上で、約半数が政権軍の兵士。残りはアサド大統領に忠誠を誓うシリア国内外の戦闘員で、そのうち1665人はレバノンのイスラム教シーア(Shiite)派原理主義組織ヒズボラ(Hezbollah)に所属していた。

 また、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」や国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の武装集団などを含むイスラム系過激派の死者数は6万4000人となっている。その他の戦闘員の死者数は6万4800人で、これには非過激派の反政府勢力や所属部隊から離脱した戦闘員、クルド人勢力などが含まれる。

 その他250人については、死亡が確認されたものの身元の特定が不可能としている。(c)AFP