【9月10日 AFP】UEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2018-19)は9日、各地で試合が行われ、リーグAのグループ1ではフランスがオランダに2-1で勝利。その後、フランス代表はW杯ロシア大会(2018 World Cup)での優勝を本国のファンとともに喜んだ。

 W杯優勝後これが初のホームゲームになったフランスは、19歳のキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)が見事なプレーから先制点を決めてリードするも、後半にライアン・バベル(Ryan Babel)の同点ゴールを許した。

 75分にフランスは、ベンジャミン・メンディ(Benjamin Mendy)からのクロスにオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)が合わせて決勝点を挙げた。ジルーはW杯ロシア大会の全試合に出場したがゴールを挙げることができず、代表での得点は11試合ぶりとなった。

 新設のUEFAネーションズリーグという競争的な面を持つ一戦で、スタッド・ド・フランス(Stade de France)はジルーのゴールに大いに沸いた。

 しかしながら、穏やかな晩に行われた一戦はその前奏曲程度のものにすぎず、タイムアップのホイッスルが鳴ると約8万人のファンの前でW杯優勝の祝賀イベントが行われた。

 フランス代表のディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は仏テレビ局M6に対し、「もっとも重要なのは勝利したことだ。だからこそわれわれはいま素晴らしいパーティーを楽しむことができる」とコメントした。

「オリヴィエにはとても満足している。ストライカーにはそれほど結果を出すことができない時期がつきものだが、彼は攻撃の組み立てにおいて役立っていた。彼は美しいゴールを決め、さらにはそれがわれわれに勝利をもたらした」

 W杯の優勝後、フランス代表は公共の場で記憶に残るような祝賀パレードを行うことができておらず、今回のセレモニーは選手とサポーターたちにとってそれを埋め合わせる格好の場となった。

 W杯の決勝でクロアチアを4-2で下した翌日、フランス代表はエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領が開催した歓迎会に向かう途中、パリ中心部のシャンゼリゼ通り(Champs-Elysees)で慌ただしくもパレードを行った。

 大急ぎで行われたそうしたパレードは街路に訪れた約30万人のファンを失望させたため、今回の祝賀イベントでは優勝したフランス代表の選手たちが一人ずつ紹介されピッチに登場した。

 このセレモニーではW杯の優勝トロフィーもお披露目され、チームはスタジアムを一周。同国が1998年に初めてW杯を制したスタジアムで、選手たちはサポーターとともに歌った。(c)AFP/Andy SCOTT