2018年は、モバイルゲーム市場が市場全体をけん引しているとはいえ、明らかに成長は緩やかになっている。またオンラインゲーム市場も、前年比1.3%減で315億元(約5115億円)、ユーザー数も4%減で1.3億人とともに下降している。

「業界の敷居が高くなりつつあり、競技用に採用される質の高いゲームが非常に少なく、ゲームメーカーもその圧力を受けている。新しいゲームが出現しなければ、業界の成長も抑制されてしまうだろう」と郭氏は指摘する。

 これまでのeスポーツの大会運営は、コンピューターやゲーム機器などの企業がスポンサーになるケースが多かったが、現在は自動車や化粧品、食品会社など大手企業に代わっている。17年に北京市で開催されたeスポーツの世界大会には、メルセデス・ベンツ(Mercedes Benz)や化粧品のロレアル(L’Oreal)、乳製品メーカーの伊利(Yili Industrial Group)など各業界大手がスポンサーについている。

 中国の調査会社、易観(Analysys)が発表した統計によると、17年の中国eスポーツ市場規模は908億元(約1兆4700億円)、うちモバイル市場が全体の53.74%を占めた。予測では、18年には市場規模は1000億元の大台を超えて1121億元(約1兆8000億円)、19年には1300億元(約2兆1109億円)までになると見込んでいる。(c)東方新報/AFPBB News