【8月31日 AFP】2017-18シーズンのサッカー欧州最優秀選手賞(UEFA Player of the Year Award)の授賞式が30日、モナコで開催され、ルカ・モドリッチ(Luka Modric)がクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)とモハメド・サラー(Mohamed Salah)を獲得ポイントで上回り、受賞を果たした。

 スペイン1部リーグ、レアル・マドリード(Real Madrid)の主力として欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の3連覇に貢献し、W杯ロシア大会(2018 World Cup)ではクロアチア代表を決勝に導いたモドリッチは、「この偉大な賞を受賞できとても幸せだ。こうした賞のため、そしてできるだけ高い場所に到達できるよう必死にプレーしてきた」とコメントした。

 32歳のモドリッチは「チームとしても個人としても、今年がキャリアの中で最高の一年だったと断言できる。いまこの瞬間を楽しんでいる」と述べた。

 モドリッチはクロアチア1部のディナモ・ザグレブ(Dinamo Zagreb)で選手キャリアをスタートさせると、イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)で4シーズンを過ごし、6年前にレアルへ移籍した。

 W杯ロシア大会の最優秀選手にも輝いたモドリッチは、今回の受賞でバロンドール(Ballon d’Or)の有力候補になるとみられる。バロンドールはここ10年間、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)とリオネル・メッシ(Lionel Messi)の二人が独占している。

 サラーがモナコにあるグリマルディ・フォーラム(Grimaldi Forum)での式典に出席した一方で、今夏からユベントス(Juventus)に所属しているロナウドは欠席となった。

 モドリッチは昨季までチームメートだったロナウドに関し、「彼がこの場にいないことを残念に思う。彼がここに来られなかったのには理由があると思う。彼に会いたかった。しかし、きっとまたどこかですぐに会えるだろう」とメッセージを寄せた。

 モドリッチは今夏レアルからの退団がうわさされ、イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)が獲得を熱望していると報じられたが、モドリッチ自身はレアルでプレーすることはこの上ない幸せだと語っている。

「これまでにも言ってきたように、私はいま世界で最高のクラブに、いたいと思える場所にいる。ここにいられるのはただの幸せではなく、この上ない幸せなんだ」

 レアルのチャンピオンズリーグ3連覇という実績はさらなる評価を得ており、モドリッチは昨季の欧州サッカー連盟(UEFA)の最優秀MF賞も受賞した。レアルのチームメートであるセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)が最優秀DF賞を、レアルの守護神であるケイロール・ナバス(Keylor Navas)が最優秀GK賞を受賞。そして、最優秀FW賞は授賞式を欠席したロナウドが獲得している。

 受賞者は、昨季の欧州チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)に出場した監督とジャーナリストによる投票で決まる。

 一方でマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)やレアル、そしてイングランド代表として活躍したデビッド・ベッカム(David Beckham)氏が、現役時代に加えて引退後の活動などの実績を評され、欧州サッカー連盟の会長賞を受賞している。(c)AFP/Andy SCOTT