【8月31日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)のグループリーグ組み合わせ抽選会が30日、モナコで行われ、ユベントス(Juventus)とマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)と同組となり、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が古巣のオールド・トラフォード(Old Trafford)に帰還することになった。

 欧州最優秀選手賞(UEFA Player of the Year Award)にノミネートされていたにもかかわらずこの日授賞式を欠席したロナウドは、6年を過ごしたユナイテッドで2008年には欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)のタイトルを獲得。その後、2009年にレアル・マドリード(Real Madrid)に移籍した。

 ロナウドは、レアル在籍時の元指揮官で同胞でもあるジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督と再会を果たすことになった。

 また、ユナイテッドのMFポール・ポグバ(Paul Pogba)にとってもユベントスとの試合は古巣との対戦になる。ユナイテッドは10月23日にユベントスをホームに迎え、両者は11月7日にイタリア・トリノ(Torin)で再び顔を合わせる。

 両チームはグループHを勝ち上がる有力な候補だが、3年ぶりの出場となったバレンシア(Valencia CF)にも警戒しなければならない。また、これが初のグループステージ進出と、数合わせという立場にも見えるスイス王者のBSCヤングボーイズ(BSC Young Boys)は、9月19日に行われる第1節でユナイテッドをホームに迎える。

■クロップ監督とトゥヘル監督が激突

 地中海から目と鼻の先にあるモナコのグリマルディ・フォーラム(Grimaldi Forum)で行われた抽選会では、他にも興味深いグループがいくつか生まれた。

 昨シーズンの準優勝チームであるリバプール(Liverpool FC)はグループCに入り、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)やキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)を擁するパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)やナポリ(SSC Napoli)との対戦を強いられることになった。

 リバプールとPSGの対戦は、ユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督とトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督という二人のドイツ人指揮官の激突を意味する。両者はともにボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)を率い、トゥヘル氏はクロップ氏の後任を務めた。

 クロップ監督は欧州サッカー連盟(UEFA)に対し、「厳しいグループになるとは予想していたが、難しい組に入った。これが欧州チャンピオンズリーグさ」とコメント。リバプールは9月18日、初戦でPSGをホームに迎える。

 さらに、今季からナポリを率いるカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は、2013年にリーグ優勝を果たしたPSGの本拠地フランス・パリに舞い戻ることになった。また、同大会の前身であるヨーロピアンカップ(European Cup)時代の1991年に優勝しているレッドスター・ベオグラード(Red Star Belgrade)もこのグループに名を連ねた。

 チャンピオンズリーグでの4連覇を目指すレアル・マドリード(Real Madrid)はASローマ(AS Roma)やCSKAモスクワ(CSKA Moscow)、ヴィクトリア・プルゼニ(Viktoria Plzen)と同組になり、比較的戦いやすいグループGに入った。

■トッテナムとインテルが再会

 それとは対象的に、FCバルセロナ(FC Barcelona)とトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は、インテル(Inter Milan)や1988年に欧州チャンピオンズ・カップを制したPSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven)とともに厳しいグループBに入った。

 インテルは7季ぶりの出場で、トッテナムとは2010-11シーズンにもグループステージで対戦しており、本拠地サン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)での試合はギャレス・ベイル(Gareth Bale)にハットトリックを許したものの、4-3で勝利を収めた。

 今回のドローの結果は、初優勝を目指すジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督率いるマンチェスター・シティ(Manchester City)にとっては望ましいものとなった。

 シティは、初出場の1899ホッフェンハイム(1899 Hoffenheim)やオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)、そして昨季に続いてシャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)と対戦する。

 またドイツ王者のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)にとっても今回の抽選結果は好ましいものとなり、ともに名門であるベンフィカ(Benfica)やアヤックス(Ajax)と同じグループに入った。

 一方、同じドイツ・ブンデスリーガ1部に所属するドルトムントは事情が異なり、ASモナコ(AS Monaco)やアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)、クラブ・ブルージュ(Club Brugge)が同居するグループAに入った。

 今季の決勝戦は6月1日にワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)で行われる予定であり、同スタジアムを本拠地とするアトレティコは、優勝を望んでいる。

 グループリーグの組み合わせ抽選結果は以下の通り。

■グループA:アトレティコ・マドリード、ボルシア・ドルトムント、ASモナコ、クラブ・ブルージュ

■グループB:FCバルセロナ、トッテナム・ホットスパー、PSVアイントホーフェン、インテル

■グループC:パリ・サンジェルマン、ナポリ、リバプール、レッドスター・ベオグラード

■グループD:ロコモティフ・モスクワ(Lokomotiv Moscow)、FCポルト(FC Porto)、シャルケ04(Schalke04)、ガラタサライ(Galatasaray

■グループE:バイエルン・ミュンヘン、ベンフィカ、アヤックス、AEKアテネ(AEK Athens

■グループF:マンチェスター・シティ、シャフタール・ドネツク、オリンピック・リヨン、1899ホッフェンハイム

■グループG:レアル・マドリード、ASローマ、CSKAモスクワ、ヴィクトリア・プルゼニ

■グループH:ユベントス、マンチェスター・ユナイテッド、バレンシア、BSCヤングボーイズ

(c)AFP/Andy SCOTT