【8月28日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)は27日、女子シングルス1回戦が行われ、大会第1シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)が2-6、4-6でエストニアのカイア・カネピ(Kaia Kanepi)に敗れ、大会から姿を消した。女子のトップシードが全米オープン1回戦で敗れるのは、オープン化以降の50年間で初めて。

 ルイ・アームストロング・スタジアム(Louis Armstrong Stadium)で初戦に臨んだハレプは、昨年大会の1回戦でマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)に敗れた悪夢を振り払うべく、1週間の休養を取って万全を期していたが、またしてもニューヨークでは「一度きり」の試合となってしまった。それでも「ただ負けただけ」「私は絶好調のプレーができなかったけれど、相手は本当に良いプレーをしていた」とコメントし、当然の結果として受け止めた。

 今季は調子の上下が激しい26歳のハレプは、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)で自身初の四大大会(グランドスラム)制覇を成し遂げた一方で、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)では3回戦敗退。それでも、今大会の前哨戦として出場したロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2018)で優勝すると、続くウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2018)では格下のキキ・ベルテンス(Kiki Bertens、オランダ)を相手に疲労が原因で準優勝に終わったが、見事な活躍を見せていた。

 世界ランキング1位の座は維持できるのがせめてもの救いとなっているハレプは、「きょうは私の日ではなかったというだけ。バランスが欠けていた。この試合に勝てるという強さを感じられなかった」としながらも、この敗戦を引きずることはないと強調した。

「劇的な結果ではない。そういう日であるというだけ。自分にとっては悪い日だったけれど、自分よりも良いプレーをした相手が勝ったのは、当然の結果ともいえる。だから、特に重苦しいものではない。とにかく、そういう日だったというだけ」 (c)AFP/Rebecca BRYAN