注目の強豪選手が初戦で迎え撃つ相手とは? 全米オープン
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【8月26日 AFP】今月27日に開幕する全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)のドローが発表され、初戦のカードが出そろった。そこでAFPは、男女シングルスの1回戦で強豪選手を脅かすことが期待される選手をまとめた。
◇男子
■第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)対ダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)/対戦戦績:ナダルの24勝6敗
親友であり男子の国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup)ではチームメートの二人は、今大会の1回戦で顔を合わせるという複雑な思いがこみ上げる運命に遭遇した。元世界ランク3位で現在は同148位まで後退し、今季限りでの現役引退をほのめかしている36歳のフェレールは、ツアー通算27回の優勝を誇る実力者でありながら、今年5月以降に記録した勝ち星がわずか二つとなっている。両者の主な直接対決では、2013年の全仏オープンテニス(French Open)決勝でナダルが勝利を収めているが、2007年の全米オープン4回戦ではフェレールが激戦を制した。
■第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)対西岡良仁(Yoshihito Nishioka)/初対戦
現在22歳でレフティーの西岡は、2017年に膝の靱帯(じんたい)を断裂し、世界ランク60位を突破していた中で一年間の欠場を余儀なくされ、現在は同177位にまで後退してしまった。同選手は故障に見舞われる前、メキシコ・オープン(Abierto Mexicano TELCEL 2017)では準々決勝に進出したほか、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2017)では4回戦まで勝ち上がり、マスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)シリーズでキャリア初の16強入りを果たした。
■第6シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)対マートン・フチョビッチ(Marton Fucsovics、ハンガリー)/初対戦
現在キャリア最高の世界ランク40位につけている26歳のフチョビッチは、今年1月に行われた全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)の4回戦で惜しくもフェデラーに敗れたものの、16強入りを果たす快進撃を見せた。全仏オープンテニス(French Open 2018)の前哨戦として出場したジュネーブ・オープン(Geneva Open 2018)では、スタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)を破るなどしてキャリア初のタイトルを獲得。しかし、全米オープンの本戦では、まだ1勝も記録していない。
■アンディ・マレー(Andy Murray、英国)対ジェームズ・ダックワース(James Duckworth、オーストラリア)/初対戦
2012年大会覇者のマレーが世界378位まで後退しているのに対し、さらに低い同445位まで沈んでいるダックワースは、今シーズンのツアーでの勝ち星は米ワシントンD.C.で行われたシティ・オープン(Citi Open 2018)の2勝だけとなっている。けがに悩まされ続けている同選手は、2017年2月に右脚の手術に踏み切ったのをはじめ、同3月に右肩、同8月と2018年1月に右脚、同2月には右肘にメスを入れている。
◇女子
■第1シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)対カイア・カネピ(Kaia Kanepi、エストニア)/対戦戦績:ハレプの1勝0敗
世界44位のカネピは、昨年の全米オープンでは2010年大会以来の準々決勝進出を果たした。同選手は2010年と2013年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)に加え、2008年と2012年の全仏オープンでも8強入りを果たしており、今年の全仏女王で昨年大会ではマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)に初戦敗退を喫しているハレプにとっては、理想的な相手とはいえない。
■第2シードのキャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)対サマンサ・ストーサー(Samantha Stosur、オーストラリア)/対戦戦績:ウォズニアッキの7勝5敗
全豪オープンの現女王で、全米オープンでは2009年と2014年に準優勝を飾っているウォズニアッキと、2011年にフラッシング・メドウズ(Flushing Meadows、全米オープン)で優勝しているストーサーとの1回戦は、今大会屈指の注目カードとなった。現在世界ランク64位のストーサーは、今季のグランドスラムでは思い通りの結果が残せておらず、特に全豪オープンではモニカ・プイグ(Monica Puig、プエルトリコ)との1回戦でマッチポイントを握りながらも敗れた。
■第4シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)対マルガリータ・ガスパリアン(Margarita Gasparyan、ロシア)/初対戦
世界410位のガスパリアンは、2年前の全豪オープンでグランドスラムでキャリア最高のベスト16入りを果たし、同40位まであと一歩のところまで迫った。全米オープンでは本戦初出場となる同選手は、1回戦でウィンブルドンの現女王であり、2016年大会覇者のケルバーに立ち向かうことになる。
■第17シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)対マグダ・リネッテ(Magda Linette、ポーランド)/初対戦
世界ランク60位で26歳のリネッテは、米国のレジェンドであるセレーナとの対戦は一度もない。セレーナがアドバイスを求めるとしたら、これまでリネッテから2勝を挙げている姉のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)に尋ねる必要がある。リネッテは今年の全豪オープンで、ロシアの強豪ダリア・カサキナ(Daria Kasatkina、ロシア)を破るなど、3回戦に進出する快進撃を見せた。(c)AFP