■毎日大量に廃棄されるパイナップルの皮がヒントに

 リビンの創設者マーク・ジャネッリ(Mark Giannelli)氏がウエグボに廃棄物処理施設を設立しようと考えるようになったのは、この地域で廃棄される大量のパイナップルの皮がきっかけだった。

「問題というより好機到来、宝の山なのではないかと思った」と、ジャネッリ氏はAFPに話す。

 ベナンはアフリカでは第4位のパイナップル輸出国だ。活気付いた市場があるウエグボでは、パイナップルの皮だけで1日に出るごみの量は1トン以上に及ぶとみられている。

 ジャネッリ氏はAFPに対し、当初はベナンの近隣国ガーナとトーゴで候補地を探していたが、自身の案に対する地元住民の熱意に後押しされ、現在の場所に処理施設を設置したとのだと説明した。

 目標は、「地元住民の役に立つ実体経済(を確立すること)と環境の保護」だと語るジャネッリ氏。「地域で問題を受け止め、その問題を地域独自の解決策に適用させなければいけません」