【8月11日 AFP】インドネシアの観光地ロンボク(Lombok)島で5日に発生したマグニチュード(M)6.9の地震による死者数が387人に達した。当局が11日、発表した。現地では1週間近くを経た今でも、食料や飲料水、医薬品が多数の被災者に行き届いていない状態が続いている。

 この地震により、ロンボク島全域で数万棟の家屋やモスク(イスラム礼拝所)、店舗が倒壊。同島ではこの1週間前にも地震が発生し、17人が死亡した。

 インドネシアの国家防災庁(National Disaster Mitigation Agency)報道官は、土砂やがれきの下敷きになっているとみられる人々が今もいることから、死者数は今後も増える恐れがあるとし、記録や報告されていない犠牲者もいると述べた。

 同報道官によれば、自宅から避難を強いられた人々は38万7000人に急増し、負傷者は約1万3000人に上っている。

 避難者の大半は、倒壊した自宅付近に張ったテントや防水シートの下で寝泊まりするか、避難所生活を送る一方、負傷者の治療のために仮設の診療所も設置されている。

 地震発生から6日が経過する中、特にロンボク島北方の山間部などで、今なお救援の手が届いていない被災者もいる。(c)AFP