■果物のありのままを伝える「裸のスイーツ」

 グロレ氏は6年前から果物を模した非常に繊細なスイーツを極め始めた。本物そっくりの皮はチョコレートでできていて、中には本物の果物から作ったムースやジャムが詰まっている。

「ビスケットや卵を使わないことと、果物の味を凝縮させることにこだわっている」と、グロレ氏は語った。同氏はこの果物形スイーツを「裸のスイーツ」と呼んでいる。

 インスタグラムで100万人以上のフォロワーがいるグロレ氏は、お菓子用のトーチバーナーと同じようにスマートフォンを操る。「ケーキ作りも重要だが、伝え方も考えなければならない」

 フランス国外にいる時でも創作が止まることはない。「飛行機に乗っている時も仕事をしている。頭に浮かんだすべてを(スタッフに)伝え、おいしかった食べ物の写真を送る」とグロレ氏は言う。そして、自分自身でもこう認めている。「超アクティブに世界中を飛び回る旅人だ」(c)AFP/Anne-Laure MONDESERT