【8月19日 AFP】史上最強の肉食恐竜と向き合った7歳のジョエル君は、驚きで目を丸くし、ぽかんと口を開けた。目の前にいる等身大に再現されたティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex、T・レックス)は、体高4メートルもある。

 このティラノサウルス・レックスは、ポルトガルの首都リスボンから北へ車で約1時間の町、ロウリーニャ(Lourinha)近郊に新たにオープンした恐竜テーマパーク「ディノパーク(Dino Park)」の目玉だ。「10ヘクタール程度の園内の各所に、計70種類、120体の大型模型を設置している」と、同園の科学部門責任者シモン・マテウス(Simao Mateus)氏はAFPに語った。

 ポルトガルは欧州有数の化石産出国で、「恐竜の都」と自称している。この地にテーマパークが造られたのは最近だが、周辺一帯は古生物学者の間では非常に多くの化石がある場所として長年知られていた。ロウリーニャ近郊のこの町は、19世紀末に10体あまりの恐竜の化石が発見されて以来、恐竜に熱狂している。(c)AFP/Bruno CRAVO