【7月14日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)に出場しているイングランド代表のギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督は13日、準決勝にたどり着くまでにチームが生み出した流れにこのまま乗り続け、若い選手たちが代表レベルで頂点に立つまでに成長した、かつてのドイツ代表に続きたいと述べた。

 イングランドが1990年大会以来となるW杯で準決勝に進んだこと、さらに英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)によって分断された国家を再び一つにしたことを理由に、サウスゲイト監督や選手たちは母国で称賛されている。

 サウスゲイト監督は、ベルギーとの3位決定戦を前に「選手たちがピッチの上ですべてのものを出し、自らのスタイルでプレーしていたのを誰もが見たはずだ。国民全員が楽しんでくれたと思う」と話した。

「人々は選手たちが良くやっていたということに気づかなければならないし、認識していたことが現実と違うということに気づいたはずだ。これから一体感が生まれ、土台になるようななにかがあると思う」

 サウスゲイト監督は、2006年のW杯でドイツ代表が人々の気持ちを高めた例を引き合いに出した。この大会に開催国として出場したドイツは、現在のイングランド同様若い選手が多く、準決勝でイタリアに敗れたものの国民を魅了した。

「あのチームが持っていた若さと熱意が、世間の人々の心をつかんだ」

「良くなかったことは、当時のチームがW杯で優勝するまでに8年を擁したことだ。私は8年も待つつもりはないが、代表チームに関して言えば2年ごとに待つ必要がある」

「このチームは若く、年齢や立ち直る力を鍛える大きな試合の経験によって、われわれはそのときまでにさらに強くなるだろう」

 1990年のW杯と1996年の欧州選手権(UEFA Euro)でそれぞれイングランドを準決勝に導いたボビー・ロブソン(Bobby Robson)氏とテリー・ベナブルズ(Terry Venables)氏は、ともに大会終了後すぐにチームを離れている。

 しかしサウスゲイト監督の契約は2020年までであり、代表チームの安定性を考え、契約期間が2022年まで延長される可能性も残されている。(c)AFP