【7月11日 AFP】イングランド・プレミアリーグのレスター・シティ(Leicester City)に所属するアルジェリア代表ウインガーのリヤド・マフレズ(Riyad Mahrez)が10日、同リーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)へ移籍することが決まった。移籍金はマンチェスター・シティにとって史上最高額となる6000万ポンド(約88億円)と報じられている。

 マンチェスター・シティとしては、7か月越しでのマフレズ獲得となった。移籍金5000万ポンド(約74億円)に1500万ポンド(約22億円)相当とされる若手ウインガーのパトリック・ロバーツ(Patrick Roberts)を付けるオファーを提示したマンチェスター・シティに対し、レスターは8000万ポンド(約118億円)を要求。これをマンチェスター・シティは拒絶したが、結局レスターはクラブ史上最高額でマフレズを売却したと発表した。

 27歳のマフレズは、2016年に奇跡のプレミア制覇を果たしたチームの中心選手で、レスターとは5年契約を結んでいたが、1月のマンチェスター・シティ移籍が破談に終わった際にはショックで2試合を欠場していた。

 マフレズはマンチェスター・シティの公式ウェブサイトで、「ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督の下で、素晴らしいサッカーを見せているシティに加入できてとてもうれしい」と話し、そのサッカーがプレミアに革命を起こしているとコメントした。

「外から見ていても楽しかった。ペップは僕にぴったりの攻撃的なサッカーを追求しているし、昨季のシティは飛び抜けていた。イングランドサッカーの定義を変えているし、僕もその一端を担いたい。チームはこの先何年も成功を収められると思うし、個人としても、ペップの下でさらに成長できると確信している」

 一方、チェルシー(Chelsea)へ移籍したヌゴロ・カンテ(N'Golo Kante)ら、すでに優勝メンバーの何人かを失っているレスターも、2014年にフランスのルアーブルAC(Le Havre AC)から45万ポンド(約6600万円)で獲得したマフレズを6000万ポンドで売却し、巨額の利益を得ることができたため、快く同選手を送り出した。

 マフレズはレスターで179試合に出場して48ゴールを記録。6月に代表戦をこなした後、長いオフを取ることをクラブから認められていた時点で、移籍の予兆はあった。

 それでもレスターは、このオフに2部のノリッジ・シティ(Norwich City)から逸材ジェームズ・マディソン(James Maddison)をすでに獲得しており、今回はマフレズの移籍にうまく備えている。(c)AFP/Pirate IRWIN