【7月13日 AFP】フランス・パリの観光名所の一つであるエッフェル塔(Eiffel Tower)の運営会社は12日、隣接するシャンドマルス(Champ de Mars)公園の巨大スクリーンでサッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)のライブビューイングが行われることを受け、安全対策のために建物を閉鎖すると発表した。フランス対クロアチアの決勝が行われる15日には、試合を観戦するために数万人が公園に押し寄せると予想されている。

 エッフェル塔開発公社(SETE)は、「安全上の理由により、パリ警察がエッフェル塔の閉鎖を依頼してきた」ことを明かし、事前に入場券を購入した人々には払い戻しに応じると付け加えた。母国開催となった2016年欧州選手権(UEFA Euro 2016)の決勝でフランスがポルトガルと対戦した際にも、シャンドマルス公園には9万人以上の人々であふれかえっていた。

 また、決勝の前日に当たる14日は革命記念日(Bastille Day)となっており、エッフェル塔はこの日も休業することになっている。パリ警察の発表によると、両日のお祭り騒ぎでは安全を確保するために約1万2000人の警備体制が敷かれるという。

 10日のW杯準決勝でフランスがベルギーを破り、決勝進出を決めた際には、パリや他の都市ではファンが沿道になだれ込んだ。フランスが決勝で勝利を収めれば、20年前の自国大会でW杯初制覇を果たしたときと同じく、母国への誇りが爆発すると予想される。(c)AFP