【7月8日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)で準決勝に進出し、1998年大会でベスト4に残った母国の英雄に肩を並べたクロアチアのイヴァン・ラキティッチ(Ivan Rakitic)は、チームのさらなる勝ち上がりを夢見ている。

 劇的な展開となったロシアとの準々決勝は2-2のまま延長戦が終了すると、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するラキティッチが試合の決着をつけるキックを成功させ、クロアチアがPK戦を4-3で制した。

 ラキティッチは「われわれは準決勝に進出するため必死にプレーし、持っていたすべての力を出した。クロアチアのような国にとっては素晴らしい結果だと思うし、このまま勝ち上がっていきたい」と述べている。

「この勝利を楽しみたいし、1998年大会と比較して自分たちに余計なプレッシャーをかけたくない。当時のチームが成し遂げたことは印象的だったが、われわれは自分たちの歴史を刻み続け、自分たちが今やっていることを楽しみたい」

 クロアチアは11日の準決勝でイングランドと対戦するが、チームはベスト4で開催国のフランスに敗れた20年前の代表を超えることを目標としており、ラキティッチも「彼らを上回りたいね。われわれにとって、当時の世代は英雄以上の存在だった」と続けた。

 また、「アルゼンチン戦で示したように、われわれは強いチームとの試合を楽しんでいる」というDFのデヤン・ロブレン(Dejan Lovren)は「イングランドは今大会の優勝候補の一つであり、そのことに敬意を払わなければならない。しかし、われわれに失うものは何もない。この試合を楽しみたいし、できれば歴史をつくりたいね」と話した。

 ロブレンは、ロシア戦の延長戦で筋肉を傷め交代を余儀なくされた右SBのシメ・ヴルサリコ(Sime Vrsaljko)の回復を確信しているとも付け加えた。(c)AFP