【7月8日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)の準々決勝でPK戦の末にクロアチアに敗れたロシアのスタニスラフ・チェルチェソフ(Stanislav Cherchesov)監督は7日、「運に見放された」と嘆いた。

 ロシアはベスト16のPK戦でスペインを下していたが、ソチ(Sochi)では2-2のまま拮抗(きっこう)した状態で延長戦が終了すると、PK戦を3-4で落として一歩及ばなかった。

 チェルチェソフ監督は「運に見放された」と話し、「私の選手たちは、戦いに向けて準備している最中に任期が終わってしまった徴集兵のような気分を味わっている。彼らは今でも、その戦争を戦いたいと思っている」と続けた。

 劇的な終わりを迎え、会見室に入ってきたチェルチェソフ監督は明らかにぼうぜんとした様子で、長い沈黙の後に「今はいつもの自分じゃないんだ」と口にし、記者に質問を繰り返すよう求める場面もあった。

 ロシアはW杯に出場するチームの中で最もランキングが低く、期待は高くなかった。しかし、チェルチェソフ監督は「このチームを最初に結成した瞬間から、どこまで勝ち上がることができるか」分かっていたとした上で、「人々がわれわれを信じるようになっただけではなく、今では国全体がこのチームのことを愛している」 と述べた。(c)AFP