【6月24日 AFP】サッカー日本代表の西野朗(Akira Nishino)監督は、24日に行われるW杯ロシア大会(2018 World Cup)グループHのセネガル戦でサディオ・マネ(Sadio Mane)の徹底マークを予定しており、必要であれば3人をマークにつける準備があると明かした。

 大会開幕を目前にして西野監督を指揮官に据えた日本は、初戦でコロンビアに2-1で勝利する金星を挙げてH組の首位に立っている。

 セネガルに勝利すれば日本の16強入りはほぼ間違いない。西野監督は格上の急所を突くと明言しているが、セネガルのスピードとパワーを警戒している。イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)でプレーするマネら、セネガルには一人で試合を決めることができるタレントがいる。

 日本はDF吉田麻也(Maya Yoshida)からマネの情報を得ることができる。吉田は2016年にマネがリバプールに移籍するまで同リーグのサウサンプトン(Southampton FC)でチームメートだった。

 西野監督は、日本の選手全員が26歳の危険なストライカーの抑え方の説明を受けたと話す。

「吉田だけでなく、マネに関する情報を全員に与えているが、彼がマネと何度かデュエルする状況になるのは間違いない」「マネだけであれば対応できると思うが、彼のチームへの貢献度が問題だ。彼を1対1だけでなく3対1で抑えることはできるかもしれないが」「彼を止めるのは可能だが、彼がほかの選手に与える影響も問題だ。われわれはそれを懸念している」

 ヴァイッド・ハリルホジッチ(Vahid Halilhodzic)前監督の解任に伴い4月に指揮官に就任した西野監督は、ロシアW杯に向けて準備する時間が限られていたため、日本に対する期待は薄かった。しかし日本は10人のコロンビアを倒してグループのトップに立った。

 西野監督は1-1で迎えた同試合のハーフタイムに引き分けで御の字と考える選手がいたと明かす。「ハーフタイムに選手数人から『俺たちはよくやれている。引き分けでいい』という声が上がった。だが私は勝てるし勝たなければならないと言った。なので勝利を目指して攻撃的な戦術を与えた。このことがグループの首位にいる理由だ」

「2試合目が重要だとずっと言ってきた。誰がプレーしても勝たなければならない。勝ち点3を取りにいく。多少リスクがあっても攻めて勝負をかけたい」 (c)AFP/Peter STEBBINGS