【6月22日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)は21日、グループCの試合が行われ、フランスはキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)がW杯で同国史上最年少での得点を記録してペルーに1-0で勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。敗れたペルーはグループリーグ敗退となった。

 優勝候補の一角のフランスは、グループリーグ最終戦を残してロシア、ウルグアイに次いで16強入りを決めた。

 フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するエムバペは、前半に19歳183日でW杯初得点を記録してその才能をまざまざと見せつけ、母国の歴史に名を刻んだ。

 ディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督率いるフランスは、グループリーグ突破をすでに決定しているが、26日にはデンマークとグループC首位の座を懸けて相まみえる。

 一方、帰国が決定したペルーは、同26日に誇りを懸けてオーストラリアと戦う。過去の母国のW杯出場を知らない世代のファンの中には、試合前から涙を流している人の姿もあった。ペルーは1982年以来の本大会に臨んでおり、エカテリンブルク・アリーナ(Ekaterinburg Arena)は赤と白に包まれてホームのようだった。

 前半34分にフランスは、ボールを奪ったポール・ポグバ(Paul Pogba)のパスに抜け出したオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)がシュートを放つと、ボールはDFに当たってGKペドロ・ガジェセ(Pedro Gallese)の頭上を通り越した。エムバペは、このボールを無人のゴールに押し込んだ。

 前半に続いて後半も出足が良かったペルーは、ペドロ・アキーノ(Pedro Aquino)のシュートがこの試合で代表100戦目を迎えたウーゴ・ロリス(Hugo Lloris)の守るゴールを直撃するシーンもあったが、フランスのディフェンスを窮地に立たせる場面はほとんどつくれなかった。(c)AFP/Peter STEBBINGS