【6月20日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)の支援を受けたイエメン暫定政権側部隊は20日、反政府武装組織「フーシ派(Huthi)」が支配する港湾都市ホデイダ(Hodeida)の空港を占拠した。紅海(Red Sea)に面した重要都市の奪還に大きく前進したことになる。

 サウジアラビアと共に暫定政権側を支援しているUAEの国営首長国通信(WAM)が投稿した映像では、紅海沿岸に展開する連合軍の指揮官が「空港は完全に掃討され、支配下にある」と話した。

 これに先立って政権側部隊は12日、2014年からホデイダを支配するフーシ派の掃討作戦を開始。19日には空港を囲むフェンスを破って進入し、激しい戦闘によりフーシ派33人、政権側兵士19人が死亡した。

 ホデイダは紅海に面した主要港で同国への輸入物資の7割が通過する。国連(UN)は戦闘の激化によって深刻な食糧難に陥っているイエメンの人道危機が深刻化するのではないかと懸念を強めていた。(c)AFP