ネス湖で「怪物DNA」の採取目指し調査開始
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【6月20日 AFP】英北部スコットランド(Scotland)にあるネス湖(Loch Ness)の暗い波間に見え隠れする巨大生物の伝説は、1500年以上もの間、語り継がれてきたが、驚くべき現代科学によってついにその謎が解明されるかもしれないと期待を寄せる研究者がいる。
ニュージーランド・オタゴ大学(University of Otago)のニール・ジェメル(Neil Gemmell)氏は、深い湖に生息するその生物についてさらに多くの発見ができることを期待し、湖水のサンプルを採取するためにやって来た。
AFPの取材に応じたジェメル氏は試料採取用の5リットル容器を湖に投げ入れながら「1000人を超える人々が、あの怪物を見たと主張している。あそこには何か驚くべきものがあるかもしれない」と語った。
ジェメル氏は「怪物DNA」の発見を目指すと話しているが、このプロジェクトのより大きな目的は、自然界を解明するための環境DNA技術を試験的に運用することだ。
地元住民のエイドリアン・シャインさんは、自身が長年運営している調査活動「ネス湖プロジェクト(The Loch Ness Project)」にも、ジェメル氏の発見が寄与する可能性があると述べている。
シャインさんはAFPの取材に対し「これまでに語られたことがないような何らかの種が発見できると確信している。それらはバクテリアである可能性が高い」と語った。(c)AFP/Mark MCLAUGHLIN