【4月22日 AFP】英スコットランド(Scotland)の伝説上の怪物、ネッシー(Nessie)の探索が、世界中のどこからでも可能になった。米グーグル(Google)の地図情報サービス「ストリートビュー(Street View)」に、ネス湖(Loch Ness)の画像が多数追加されたのだ。

 追加された画像では、湖から見た古城アーカート城(Urquhart Castle)跡や、暗くよどんだ水中から「ネッシーの視点」で見たフォート・オーガスタス修道院(Fort Augustus Abbey)やネス湖を見ることができる。

 さらに、ストリートビューで見ている位置をマップ上で示す黄色い人型アイコン「ペグマン」が、ネス湖周辺では緑色のネッシーの形になっており、湖上の任意の場所に置いてそこからの眺めを見ることができる。

 こうした新機能は、「ネス湖の怪物」ネッシーを一躍有名にした写真の掲載日に合わせて追加された。「外科医の写真(Surgeon's Photograph)」と呼ばれるこの写真は、長い首と頭部を湖面から突き出す怪物を写したものとされ、1934年4月21日に英紙デーリー・メール(Daily Mail)に掲載されたが、後に偽造されたものだったとの疑いが浮上した。

 ネッシー伝説はスコットランド経済に多大な恩恵をもたらしており、地元観光当局は、このストリートビューの新機能は「とても胸躍る」プロジェクトだと話している。(c)AFP