【6月17日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)グループDの初戦で強豪アルゼンチンと1-1で引き分けたアイスランドのGKハネス・ハルドルソン(Hannes Halldorsson)が16日、どのようにしてリオネル・メッシ(Lionel Messi)の心理を読みPKをセーブしたかを明かした。

 ハルドルソンは後半18分にメッシのPKを阻止してヒーローとなったが、FCバルセロナ(FC Barcelona)のエースが右に蹴ると読んだのは賭けだったと話す。

 マンオブザマッチに選出されたハルドルソンは、PKを止めた瞬間を「夢がかなった」と表現したが、ビッグセーブはバロンドール(Ballon d'Or)を5度受賞しているメッシを念入りに研究した結果だったという。

 試合後にハルドルソンは、「この状況は起こりうると考えていたのでいくつか宿題をしていた。大きな賭けだったがそれは起きたんだ」とコメントしている。

「メッシのPKを何本も見た。最近のPKで自分がどういうプレーをしていたかも見直した。相手の心に入り込もうとした。相手も私のことを考えただろう。きょうはこっちに来るという良い感触があった」

 引き分けはW杯初出場のアイスランドにとって勝利に等しいと話すが、アイスランドは2016年の欧州選手権(UEFA Euro 2016)ではイングランドの準々決勝進出を阻んだ実績がある。

 アルゼンチン戦の結果は、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)擁するポルトガルと引き分け、決勝トーナメントに進む勢いを得た欧州選手権と似ているとハルドルソンは話す。

「われわれは世界最高の選手を擁する世界最高クラスの相手と戦った。勝ち点を取ることはわれわれにとって特に重要だ。グループリーグを突破するという目標をかなえるために大きなポイントだ」

 アイスランドは22日にボルゴグラード(Volgograd)でナイジェリアと戦う。(c)AFP