【6月16日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)グループCのフランス対オーストラリア戦が行われた16日、大会史上初めてビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が使用され、フランスにPKが与えられた。

 フランスは後半、アントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)がペナルティーエリア内で倒された。主審はペナルティースポットを指さなかったが、VARのレビューの結果PKの判定が下され、これをグリーズマン自らが決めてフランスが先制点を挙げた。

 この数分後にオーストラリアは、主審の判断により得たPKをマイル・ジェディナク(Mile Jedinak)が決めて同点とした。

 VARはイタリア・セリエAやドイツ・ブンデスリーガで導入されて一定の成果を収めており、国際サッカー連盟(FIFA)は昨年のコンフェデレーションズカップ(Confederations Cup 2017)でこのシステムを試験導入した。

 FIFAでレフェリング部門を統括するマッシモ・ブサッカ(Massimo Busacca)氏は、VARはW杯での導入に向けて駆け足で整備が進められたことを認めているが、準備は万全でありロシアでは審判が正しい判定を下す一助になると強調している。(c)AFP