【6月7日 AFP】(更新、写真追加)中米グアテマラのフエゴ(Fuego)火山(3763メートル)の噴火による死者は、6日までに少なくとも99人となった。地元当局が明らかにした。現地ではこの日も新たな噴火が数回起き、火砕流も発生。3日の噴火で全体が埋まった南山麓の村々では、二次災害への恐怖の中で必死の捜索活動が続けられている。

 首都グアテマラ市近郊にあるフエゴ火山は3日、40年振りの大噴火を起こした。検視機関によると、6日までに99人の遺体が収容されたが、身元が特定されたのは28人にとどまっている。

 新たな噴火が懸念される中、200人近くが依然として行方不明となっている。

 専門家らは、被災地に激しい雨が降っているため、火山砕屑物が雨水と共に山の斜面を流れ下る火山泥流(ラハール)と呼ばれる現象に警鐘を鳴らしている。

 国立火山研究所(National Volcanology Institute)によると、フエゴ火山では6日、1時間に数回の爆発を観測し、噴煙は高さ4700メートルに達した。火山活動は続いており「今後、数時間か数日以内に新たな火砕流が起きる可能性が排除できないため、被災地付近にはとどまらないよう勧告する」としている。(c)AFP