【5月20日 AFP】サウジアラビア国営メディア「サウジ通信(SPA)」の19日の報道によると、著名な女性人権活動家7人が同国当局に逮捕された。サウジアラビアでは女性による自動車運転の解禁が数週間後に控えており、活動家逮捕に対する国内の意見は二分している。

 逮捕された7人の名前は明らかになっていないが、サウジアラビアの治安当局は7人が「王国の治安と安定を弱体化させ、国家の結束を損なおうとした」容疑で逮捕されたと発表。また容疑には「外国組織との疑わしい接触」や「海外にいる敵対分子」への経済的支援、さらには政府職員の勧誘などが含まれているという。

 来月24日には女性の自動車運転が解禁されるなど、サウジアラビアではこれまで長く続いてきた女性に対する制約や異性間交流の制限といった慣習が破られてきているが、今回の逮捕について、現地紙は1面で「裏切り行為は失敗した」と題した記事を掲載。拘束された7人のうち2人は活動家のルージャイ・ハスルール(Loujain al-Hathloul)容疑者とアジザ・ユセフ(Aziza al-Yousef)容疑者だと報じた。

 これまで女性による自動車運転の解禁を訴えていたサウジアラビアの女性人権活動家たちは、女性が就職したり旅行したりする時に男性保護者の許可を必要とする後見人に関する法についても異議を唱えている。(c)AFP/Alison Tahmizian Meuse