【5月4日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)は3日、準決勝第2戦が行われ、アーセナル(Arsenal)は0-1でアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に敗れ、2戦合計スコア1-2で決勝進出を逃した。アーセナルを率いるアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は試合後、訪れたチャンスを仕留めきれなかった代償は大きいと認めた。

 敵地ワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)での一戦で、アーセナルは前半終了間際にジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)に得点を許し、これが決勝点となってしまった。英ロンドンでの第1戦ではシメ・ヴルサリコ(Sime Vrsaljko)が前半10分に退場となり、10人での絶体絶命な戦いを余儀なくされていたアトレティコだが、今季リーグ戦ではホームゲームを一つも落としていなかった。

 準決勝敗退となったアーセナルは主要大会のトロフィーを逃してしまい、今季限りで退任するベンゲル監督の有終の美を飾ることができなかった上に、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)出場権獲得の最後のチャンスをものにできなかった。

 ベンゲル監督は試合後、「今夜は本当に悲しい。残念だがこれを受け止めなければならない。試合は時に残酷なものであり、素晴らしいものでもあるが、今夜の悔しさは本当に強烈だ。2試合を通してチャンスがあったことを考えると、本当に失望感を否めない。第1戦に引き分けたことで敗戦が決定的となってしまった」とコメントした。

 2年連続でチャンピオンズリーグの出場権を逃したことで、アーセナルは今夏の新指揮官人事と戦力補強の両方に影響が及ぶとみられており、ベンゲル監督は「クラブは来季どうするか考えなければならない。チームには何人か良い素材がそろっているし、必ず巻き返せるだろう。夏の補強に成功すれば、来季は優勝争いをできると考えている」と語った。(c)AFP/Thomas ALLNUTT