【4月30日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領(71)が、訪米したエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領(40)と並んでスコップを手にし、ナラの若木に土を掛ける──先週、両首脳がワシントンで植樹する様子を捉えた写真は世界中を駆け巡ったが、当の苗木がホワイトハウス(White House)の庭から忽然(こつぜん)と姿を消した。

 トランプ氏とマクロン氏は23日、米仏両大統領夫人が見守る中、第1次世界大戦(World War I)で数千人の米海兵隊員が犠牲となった仏ベローウッド(Belleau Wood)の森から送られたナラの若木を植樹した。ところが、米仏の友好関係を象徴する植樹シーンが世界に報じられた数日後、この苗木がどこにも見えなくなってしまった。

 さまざまな臆測が飛び交う中、フランス側から29日に一つの説明がもたらされた。問題の若木は現在、検疫に送られているというのだ。ジェラール・アロー(Gerard Araud)駐米仏大使はツイッター(Twitter)に、「米国に持ち込まれるあらゆる生物には検疫が義務付けられている」「若木は検疫後に植え直される」と投稿した。

 既に植えられてしまったのなら手遅れではないかとの指摘をフォロワーから受けると、アロー大使は若木の根はプラスチックで覆われていたと説明した。(c)AFP