【4月9日 AFP】W杯ロシア大会(2018 World Cup)開幕を2か月後に控え、サッカー日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ(Vahid Halilhodzic)監督の解任が明らかになった。日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三(Kozo Tashima)会長が9日に記者会見を行い、今後について発表する見通しとなっている。

 2015年3月に就任したボスニア・ヘルツェゴビナ出身のハリルホジッチ監督が率いる日本は、昨年6月にW杯本大会出場権を獲得していたものの、その後は低調なパフォーマンスが続いており、先月の親善試合でも結果を残すことができず、ここ数か月で指揮官の立場は危ういものとなっていた。

 評論家の批判を浴び、2017年9月には指揮官辞任の可能性も伝えられていたが、ハリルホジッチ監督は「辞めるつもりはない」として、「私のことが嫌いな人にとっては残念なことだろうが、私はこの仕事を続けるつもりだ」と反論していた。

 今回の解任に至った経緯については、ハリルホジッチ監督に対する選手の不信感がチームのパフォーマンスに影響を及ぼし、大会まで残り70日を切ったにもかかわらず改善の兆しがみられないことを受け、協会が決断を下したとされている。

 W杯では2002年日韓共催大会と2010年南アフリカ大会でベスト16に入っている日本は、ロシア大会でコロンビア、セネガル、ポーランドと同組のグループHに入っており、本大会では厳しい戦いが予想されている。(c)AFP