【3月30日 AFP】ギリシャスーパーリーグ(1部)は29日、試合中に拳銃を携帯してピッチに乱入したPAOK FCのイバン・サビディス(Ivan Savvidis)会長に、3年間の活動停止処分を科したと発表した。

 今月11日に行われたAEKアテネ(AEK Athens)との首位攻防戦で、チームの得点が取り消された後半45分にサビディス会長がピッチに乱入して審判に抗議した行為によって、PAOKは勝ち点3を剥奪され、AEKとオリンピアコス(Olympiakos)に続くリーグ3位に後退した。処分では同会長に科された10万ユーロ(約1310万円)とは別に、クラブにも6万3000ユーロ(約825万円)の罰金が言い渡された。

 しかし、サビディス会長は処分に異議を唱える意向を示しており、地元メディアは「私自身が下すよりも厳しい処罰を私に下せる者はいない」「われわれは正義への信頼感を失っていない。私が相手を脅したと思い込んでいる人々の観察眼を見直すことに関心を抱いていると同時に、自分には明確な道義心があることを知っている」と語ったと報じている。

 また、同日に地元メディアが公開した文書で、国際サッカー連盟(FIFA)の監視委員会がギリシャサッカー協会(HFF)に対する即時資格停止処分を勧告したことが判明した。

 サビディス会長の事件で12日からリーグ戦の全試合が無期限延期となっていたスーパーリーグは、政府が提示した暴力行為に対する勝ち点剥奪や降格処分などの一連の条件を各クラブが受け入れ、31日から再開されることになっている。リーグの首位争いではアテネを本拠地とするAEKが勝ち点57で首位に立ち、オリンピアコスが同50で2位、PAOKが同49位で3位につけている。

 サビディス会長はたばこ産業などを営むギリシャ系ロシア人の実業家で、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の政党で国会議員を務めていた経歴を持っている。

 PAOKは、「処罰は手厳しいものであり、PAOKに批判が集中している重圧にさらされたことを受けて(決められた)ものである。われわれは異議を唱え、事実を基に判断が下されることを期待している」と主張しており、サビディス会長に対する支援については、「PAOKファミリー全体で行い、これまで以上の結束と決意を示す」としている。

 同リーグはPAOKに対して今季の勝ち点3と来季の勝ち点2を剥奪することに加え、今後3試合のホームゲームは無観客試合で行うことを命令。さらに、同クラブでテクニカルディレクターを務めるリュボス・ミヘル(Lubos Michel)氏に対しては、主審を脅したとして3か月間の活動停止処分と罰金1万5000ユーロ(約196万円)を科した。(c)AFP/Lou ECONOMOPOULOS