【3月12日 AFP】ロシア国防省は11日、極超音速ミサイルの発射実験に成功したと発表した。このミサイルは、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が今月公開した新型次世代兵器の一つで、大統領はこれを「理想兵器」と形容している。

 同省によると、短剣を意味する「キンジャル(Kinzhal)」と名付けられたこの高精度ミサイルは、同国南西部にある南部軍管区の飛行場から出発したミグ31(MiG-31)超音速ジェット迎撃機から発射されたという。

 ロシアでは、18日に大統領選挙が予定されている。再選確実とみられているプーチン大統領は1日に行った年次教書演説で新兵器を披露。

 プーチン大統領によると、キンジャルは音速の10倍の速度で飛行し、防空システムを突破できるという。国防省は、同ミサイルシステムの機能を完璧にするため、年初以来ミグ機による飛行を250回以上実施したとしている。(c)AFP