【8月26日 AFP】米アラスカ(Alaska)州で25日、極超音速兵器「Advanced Hypersonic WeaponAHW」の飛行試験が行われたが、技術的な問題が発生したため、発射数秒後に自爆措置が取られた。米国防総省が同日、発表した。

 米国防総省のモリーン・シューマン(Maureen Schumann)報道官はAFPに対し、「発射後4秒足らずで飛行を中断した」と述べた。試験中断については技術面での何らかの異常が原因としたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

 複数の同省当局者によると、AHWの飛行試験は、アラスカ州コディアック打ち上げ基地(Kodiak Launch Complex)で現地時間午前4時(日本時間同日午後9時)過ぎに実施された。

 米陸軍のAHW計画は、地球のあらゆる場所を1時間以内に攻撃可能にする「通常型即応グローバルストライク(Prompt Global Strike)プログラム」の一環として進められている。

 飛行試験の失敗による負傷者は出ていない。関係者が原因究明のため「広範囲の調査」を行っている。

 前回のAHWの飛行試験は、2011年11月に実施されている。(c)AFP