【3月6日 AFP】(更新、写真追加)北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は6日、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党委員長が訪朝した韓国の特使団と平壌で会談し、南北首脳会談について意見交換したと報じた。金委員長が首脳会談をめぐって「満足のいく合意をした」と伝えている。

 同通信によると、金委員長は5日に平壌入りした特使団を「熱烈に歓迎」し、夕食会を主催した。会談では「特使団から南北首脳会談に関する韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領の意向を伝えられ、意見を交わした上で満足のいく合意をした」という。

 金委員長は「朝鮮半島の深刻な軍事的緊張を緩和し、幅広い対話や接触、協力、交流を活発にするべく、諸問題について突っ込んだ意見交換をした」としている。

 一方、韓国大統領府(青瓦台、Blue House)は、南北首脳会談についてはこれまで何の合意もなされていないと説明。特使団と金委員長の会談では双方がそれについて協議し、ほかの点について「ある程度意見を共有した」としている。会談は4時間あまりに及んだという。

 詳細については、特使団が6日に韓国に戻った後に発表するとしている。

 特使団は米朝協議を働きかけている。(c)AFP