【2月27日 AFP】(更新)韓国の検察当局は27日、一連の汚職スキャンダルで大統領を罷免され、汚職や職権乱用の罪で起訴された朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)被告(66)に対し、懲役30年を求刑した。

 朴被告は国会から弾劾訴追され、昨年3月に憲法裁判所がこれを妥当と判断して失職。同月に逮捕され、以降1年近く拘束されている。

 検察は論告求刑公判で、「第18代大統領として一連の不祥事の最終的な責任を取らなければならない」とし、朴被告に懲役30年と罰金1185億ウォン(約118億円)を求刑した。

 またサムスン電子(Samsung Electronics)、ロッテグループ(Lotte Group)、SKグループの3社への便宜の見返りに、朴被告が総額592億ウォン(約59億円)の賄賂を受け取った、または約束されたと指摘した。

 ソウル中央地裁(Seoul Central District Court)は今月13日、汚職スキャンダルの中心人物とされ、職権乱用や収賄などの罪に問われていた崔順実(チェ・スンシル、Choi Soon-Sil)被告に対し懲役20年を言い渡している。(c)AFP