【2月26日 AFP】フランスで自転車シェアリング事業を展開していた「ゴービー・バイク(Gobee.bike)」は24日、自転車の窃盗や破壊行為が相次いだため、同国におけるサービスを中止した。

 中国・香港に本社を置く同社は、パリだけでシェアサイクル2000台を展開し、仏全土での利用者は約15万人に上っていた。

「非常に遺憾ながら、2018年2月24日をもってフランスでのサービスを終了する」と発表した同社は、その理由を「昨年12月から今年1月にかけて、わが社の自転車の大量破壊が未成年者らの新たな娯楽と化した」ためと説明。

 同社によると、1000台以上が盗難に遭い、全国で約3400台が破壊され、警察への通報は300件近くに上り、6500台が修理を要する状態に陥ったとしている。

 ゴービー・バイクの黄緑色のシェアサイクルは、スマートフォンのアプリで位置を検索し、バーコードをスキャンして開錠するシステムで、利用料は1時間当たり50サンチーム(約65円)。15ユーロ(約1970円)の前金を支払えば、自由に乗り捨て可能だった。(c)AFP