【2月12日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は11日に掲載されたイスラエル紙のインタビューで、イスラエルがパレスチナとの和平実現に意欲を持っているかは「必ずしも確信していない」と述べた。

 トランプ氏はこれまで、パレスチナが和平交渉に消極的だとして非難してきたが、イスラエルに対しては批判を避けていた。

 日刊紙イスラエル・ハヨム(Israel Hayom)のインタビューでトランプ氏は、米国とイスラエルの関係について「素晴らしい」と指摘。パレスチナとの和平が実現すれば「はるかに良くなる」との見方を示した。

 その一方で「現時点では、パレスチナは和平に目を向けていないと思う」とした上で、「イスラエルが和平に目を向けているかも必ずしも確信していない。だから、われわれはただ成り行きを見守るしかない」と語った。

 トランプ氏はイスラエルの入植活動についても懸念を表明。ただ、トランプ政権はバラク・オバマ(Barack Obama)前政権ほど入植活動に対して批判的ではない。

 トランプ氏は中東和平交渉を「究極のディール(取引)」と呼び、仲介に意欲を示してきた。しかし、今回のインタビューでは「率直なところ、交渉があるかどうかもわからない」と交渉の可能性にも疑問を呈した。(c)AFP