監禁される子どもたち、世界で起きた非道な事件
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■誘拐・拉致
・カリフォルニア州で少女誘拐、18年間監禁
1991年6月10日、カリフォルニア州サウス・レイク・タホー(South Lake Tahoe)で、登校中だった11歳のジェイシー・ドゥガード(Jaycee Dugard)さん(29)は車に乗った2人組に誘拐された。
彼女は仮釈放中だった誘拐犯フィリップ・ガリドー(Phillip Garrido)受刑者から18年間にわたって性的暴行を受けた。この間、ドゥガードさんは子ども2人を産んだ。
2009年8月、担当観察官がガリドー受刑者の行動に不信感を抱いたことをきっかけに事件が発覚。ドゥガードさんの救出につながった。ガリドー受刑者と妻ナンシー・ガリドー(Nancy Garrido)受刑者はともに終身刑を言い渡された。
・クリーブランドで女性3人を誘拐、10年以上監禁
これも米国での事件。オハイオ州クリーブランドでアリエル・カストロ(Ariel Castro)受刑者(53)が若い女性3人を誘拐し、10年以上にわたり監禁・性的暴行を加えた。女性1人が脱出し、事件が明るみに出た。2013年5月にカストロ受刑者は逮捕された。
誘拐された当時、女性3人の年齢は14歳~20歳だった。カストロ受刑者は終身刑に加え、禁錮1000年の判決を受けたが、その1か月後に刑務所内で自殺した。
・ウィーン郊外で10歳少女誘拐、地下室に8年間
オーストリアでの事件。ナターシャ・カンプシュ(Natascha Kampusch)さんは、10歳のときに通信技術者のウォルフガング・プリクロピル(Wolfgang Priklopil)容疑者に拉致され、ウィーン郊外の犯人の自宅地下室に8年間監禁された。カンプシュさんは2006年に自力で脱出した。
プリクロピル容疑者は、カンプシュさんが逃げ出した夜に列車に身を投げて自殺した。
・新潟少女監禁事件、自室で約10年間
1990年11月、当時9歳の小学生女児が新潟県で誘拐され、同県柏崎市の誘拐犯の自宅で9年間監禁された。犯人の男の母親が自宅に呼んだ保健所職員により被害者女性が発見された。この時すでに19歳になっていた。犯人は2003年、懲役14年の有罪判決を受けている。
・小児性愛者による誘拐事件、女性4人死亡
ベルギーでの事件。1995~96年に、小児性愛者マルク・デュトルー(Marc Dutroux)受刑者は6人の若い女性を誘拐・監禁し、性的暴行を加えた。この事件では6人のうち4人が命を落とした。
マルク受刑者は2004年に仮釈放なしの終身刑を言い渡された。(c)AFP