【1月2日 AFP】ナイジェリア南部リバーズ州(Rivers State)で1日、教会で行われていた深夜の礼拝から帰宅しようとしていた人たち少なくとも14人が銃撃を受けて死亡した。同国の警察筋がAFPに明らかにした。原油が豊富な地域では、こうした暴力がたびたび発生している。

 銃撃が起きたのは、同国南部の産油都市ポートハーコート(Port Harcourt)から約90キロ離れた町オモク(Omoku)。

 匿名を条件に取材に応じたある警察筋は、「現場で14人が死亡した。銃撃で負傷した12人も病院に救急搬送され治療を受けている」と語った。

 リバーズ州の警察当局者によると、現時点で死傷者の数は特定できないという。

 豊富な石油資源がありながら貧困で荒廃しているリバーズ州は、強大な勢力を持つ複数の反社会的組織の拠点となっており、しばしば暴力的な縄張り争いが発生している。

 ナイジェリアで「カルト集団」として知られるこうした反社会的組織は、数十年前に大学の一団体として発足した後に武装集団へと変貌し、現在は貧困地域を牛耳るまでになっている。(c)AFP