【8月7日 AFP】ナイジェリア南東部アナンブラ(Anambra)州にあるキリスト教の教会で6日早朝、少なくとも男1人が銃を乱射し、現地警察によると礼拝に来ていた少なくとも11人が死亡、18人が負傷した。当局は地元コニュニティー内の対立が背景にあるとの見方を示している。

 事件は同州オニチャ(Onitsha)近郊のオズブル(Ozubulu)にある教会で、現地時間6日午前6時(日本時間同日午後2時)ごろ発生した。

 その場に居合わせた男性は、脚を伸ばそうと教会を出た直後に「銃声と叫び声が聞こえ、(教会の)中では人々が逃げまどっていた」と証言。騒ぎが収まってから教会内に入ると、複数の礼拝者が血の海の中で死んでいて、多くの負傷者が苦痛で声を上げていたという。

 キリスト教徒が多いナイジェリア南部で教会の襲撃事件はまれ。

 アナンブラ州の警察幹部は、地元コニュニティー内部の対立に関連して殺人未遂があり、その殺人が失敗に終わったので教会での乱射が起きたと説明している。

 ナイジェリアのムハマドゥ・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領は今回の襲撃を「人道に対するおぞましい罪であり、言葉では表せないほどの冒とく行為だ」と強く非難した。(c)AFP