台湾初のミシュランガイド発行へ、ストリートグルメの星獲得に期待感
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■「ありがた迷惑」なミシュランの星
台湾で最も有名なシェフ、アンドレ・チャン(André Chiang)氏は、シンガポールにある自身のレストラン「アンドレ(André)」でミシュランの星二つを獲得したことがある。
チャン氏はこのシンガポールのレストランを閉め、ミシュランの星を返上すると先ごろ明らかにした。台北の高級レストラン「RAW」に再び注力したいのだという。台湾の伝統料理を複雑かつアーティスティックにアレンジして提供するRAW。予約は数か月先までいっぱいだ。ディナーコースは1人前1850台湾ドル(約7000円)に設定されている。
しかしチャン氏はRAWを若いシェフたちのための研鑽(けんさん)の場と位置付けており、同店がミシュランガイドに掲載されることは望んでいない。
ミシュランガイドをめぐっては、これまでにもフランスのレストラン数軒が、掲載時と同じ水準を維持し続けることへの多大なプレッシャーを理由にその栄誉を辞退している。
こうした流れについて広報のドフェロー氏は、各店のシェフから要請があってもその店をガイドから除外するつもりはないとし、「(客が)楽しめる何か特別なものがあれば、われわれには伝える使命がある」と語っている。(c)AFP/Michelle YUN