【11月27日 AFP】英ロンドンにあるエリザベス女王(Queen Elizabeth II)の公邸、バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)で26日、名物の衛兵交代式に英国海軍(Royal Navy)が登場し、357年に及ぶ交代式の歴史上初めて警護任務を引き継いだ。

 世界中から訪れる観光客に人気の衛兵交代式は通常、赤い制服がトレードマークの近衛歩兵連隊が行う。交代式の歴史は1660年にチャールズ2世(Charles II)が王政復古をとげた際にさかのぼるが、海軍が警護任務を引き継ぐのは今回が初。海軍兵士が王宮の警護を担当するのは実に400年以上ぶりとなる。

 英国は2017年を「海軍の年(Year of the Navy)」と位置付けており、今回、海軍は祝賀行事の一環としてバッキンガム宮殿の警護任務を一時的に引き継いだ。

 交代式では、選抜された48人の水兵らが海軍伝統の紺色の制服を身にまとって初めての行進に臨んだ。海軍本部で1か月にわたって複雑な交代式の手順を訓練してきたという。

 27日には、この48人を含む86人の海軍兵士が初めてウインザー城(Windsor Castle)の護衛任務を担うほか、今後数週間かけてロンドン塔(The Tower of London)やセント・ジェームズ宮殿(St James's Palace)でも護衛を担当する。(c) AFP